鮪のシマハラ

「鮪のシマハラ」を支える仲間たち③ 斉藤和洋

私は40年以上、飲食業に関わってきました。そのうち20数年は、自分で飲食ビジネスを手がけていましたので、この業界の酸いも甘いも知っています。

 

だからこそ、「鮪のシマハラ」で社長の島原さんがやろうとしていることに、共感しました。飲食業界の長年の課題であり、私自身も経営者としてこうありたいと模索し続けてきた会社のあり方、従業員との関係……。難度の高いハードルに、島原さんは最初から挑もうとしているんです。大変だと思います。でも、同時に、この店をみんなで一緒に作っていこうという並々ならぬ意思に、大きな希望も感じました。

 

もし、「鮪のシマハラ」に少しでも興味を持たれたなら、島原さんが発信しているブログやフェイスブックを見てください。

社長の思いやビジョンが溢れています。これまでどんな経験をしてきたか、どんな店を作ろうとしているか、そして社長としてどうありたいと考えているか。

嘘偽りのない透明な心がそのままストレートに伝わってくる。私はそこに、心が動きました。

 

私たちスタッフは、このマグロがおいしいんだ、ぜひ食べて欲しいんだと、ピュアな気持ちでお勧めできるのが一番いい。

お客さんには、それをまっすぐに受け止めてもらって、「シマハラのマグロはいいよ、うまいよ」と評価していただけるのが一番いい。

築地のどの店のどのマグロがいいとか、そういうのは、どうでもいい問題なんです。「鮪のシマハラ」らしいマグロの扱い方、表現の仕方が必ずあると思います。

 

そのために、私たちは、シマハラに入ってきたマグロに一生懸命向き合う。社長を先頭に、現場でできることがあるじゃないですか。

どうしたら、もっとおいしくなるんだろうと、トライできることはたくさんあります。例えば、冷蔵庫の温度管理を一度変えてみるとかね。

そういうことは、今日からでもできること。店というのは、オープンしたからこれがすべてということはありません。

 

今日より明日、明日より明後日と、さらに美味しく食べていただく、満足していただけるように精進していくことが、飲食店のすべてだと思いますね。

そのために、みんなで教えたり教えられたりしながら、私にできることを一生懸命やっていこうと思っています。

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