鮪のシマハラ

鮪のシマハラ応援団⑥洪大記(ホン・テギ)さん

洪大記(ホン・テギ)さん

株式会社ゴリップ取締役副社長

株式会社ゴリップhttps://www.golip-holdings.com

兄貴(島原さん)とは、5年ほど前、うちのブランドの「ベジテジや」を上海への出店候補としてお声がけをいただいて以来のおつきあいです。帰国後に、洪ちゃん久しぶり、お茶でもしようと、ハット姿でいつも通りの空気感で現れるや、たたみ掛けるようにマグロへの想いを語り始めたのに、まず驚きました。「日本の肉ブームの中で、牛肉に匹敵する食材といえばマグロだろ! でもな、マグロはその真価を十分評価されてるか? 豚肉も鶏肉も伸びているのに、マグロは頭打ちだ。なんでだ? マグロにはもっとポテンシャルがあるんだ。僕は、国を越えてマグロを仕入れるルートをたくさん持っているし、マグロの力を信じてるだ。その力を引き出して、みんなを感動させたい。」もう止まりません。(笑)

 

しばらくして会ったら、もうスイッチが入っていて、マグロに特化したマグロ専門店というコンセプトが出来上がっていました。速かったです。

 

オープンに際しては、ユニークなお金の集め方をされました。個人の協賛を募ったんです。一人3万。僕も協賛しましたが、人数を数えたら30人、これで100万集められるんやって。こっちも悪い気しないんです。兄貴に言われたら、3万円は安いような気もしたり(笑)。

 

今、商売状況を売り上げまで包み隠さずnoteに書かれてますが、そのこと自体が型破りです。すべてがセンターピンにまっしぐら。ブランディング、メニュー、店にかけるコストも全部が裏表なくストレートです。そのうえで、5年で30億をサクッとやっちゃいますと。売り上げはまだ目標に行っていないようですが、兄貴にとっては、今自分が納得できない鮪を出すことほど、お客様に対する裏切りはない。だから、原価50〜60%かけても、やりきるんだと。裏返せば、そこにこそ、一度来たお客様がリピーターになってくださる可能性があるということでしょ。これは、成功した経営者からよく聞く「あとから収穫するという感覚がなかったらあかん」の精神。まったくブレがない。これは必ず行くやろな、という成功の匂いがぷんぷんします。

 

僕は、同じ業界の人と接することは極端に少ないんですが、兄貴とだけは、仕事終わって家に帰るよりも、誘われるんやったら兄貴の話を聞きたい。兄貴と喋ると、同じ商売をしている者として、ときにブレてしまいそうになる部分が、どんどん研ぎ澄まされて行くんです。ああ、店づくりってこうやったなと、原点に引き戻してくれる。ありがたいです。これからも刺激を受けつつ、切磋琢磨で僕も商売を頑張ります。

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